ヨーロッパでの傘の歴史:日傘から雨傘へ

傘がヨーロッパに伝わったのは、意外にも遅く、16世紀頃と言われています。

 

当初は女性の「日傘」として


ヨーロッパに渡った当初の傘は、主に日傘として使われていました。強い日差しから肌を守るためのファッションアイテムとして、貴婦人たちの間で流行しました。華やかな装飾が施されたものが多く、日傘は女性の優雅さを引き立てる小道具だったのですね。

 

イギリスが「雨傘」普及のきっかけに!


転機が訪れたのは18世紀のイギリスです。雨の多いイギリスでは、日傘としての役割だけでなく、雨を防ぐ道具としての傘が求められるようになりました。

 

その立役者と言われているのが、実業家のジョナス・ハンウェイです。彼はなんと、男性で初めて公の場で堂々と傘をさして歩いた人物なのだとか!

 

当時の人々は、男性が傘をさすことを「奇妙だ」「女々しい」と感じたそうですが、ハンウェイはそんな世間の目に臆することなく、傘の実用性をアピールし続けました。その結果、徐々に傘の便利さが認められ、男性の間でも雨傘として普及していったのです。

 

このように、ヨーロッパでの傘の歴史は、日傘としての登場から、一人の男性の行動によって「雨傘」として市民権を得るまで、興味深い変遷をたどってきました。